

発売以来、PS Audioの歴史の中で、最高のパワーアンプと、高い評価を得ているBHK Signature amplifierに、相棒となるプリアンプリファイヤーの開発を求める声はその開発当時から、かなり多くありました。
そんな要望で応えるかたちで、BHK Signature Preamplifierの開発プロジェクトはスタートしました。
実は、当初、Paul会長は、このプロジェクトには、あまり積極的ではなかったそうです。
それは、これまで、PerfectWave シリーズや、DSDAC/DSDAC Jrにプリアンプの機能を持たせ、パワーアンプへ最短で接続するころをポリシーとしていたからです。
そんな彼の考えを BHK Preamplifierの最初の試作機は、簡単に変えさせてしまうほどの、クオリティーを持っていました。
いままで、聴いたこともないほどのクリアーで、広がりのある音場が、目の前に現れたからです。
この後、BHK Preamplifierの開発は本格的に加速してゆきます。
設計開発担当の バスコム・H・キングは、自身の名前をつけたパワーアンプ開発後、プリアンプのアイディアを練り始めていたそうで、Preamplifierの開発には、もともと強い思いがありました。
今回は、特筆すべき内容として、ヘッドホンアンプを組み込む、というユニークな試みがあります。
このアイディアは、開発に携わったPS Audio Scott McGowanがこのように語っています。
「最近、ハイクオリティーのヘッドホンが市場に紹介されるようになり、ハイエンドオーディオの世界でも、ヘッドホンリスニングが注目されるようになってきていますよね、PS Audioも、GCHAという製品を発売して大変好評を頂き、その後継モデルを要望する声は絶えません。今回、BHK Preamplifierを発売するにあたり、BHKの思想を持ったヘッドアンプのハイエンドモデルの提案が出来ないか?と考えたんです。バスコム・H・Kingも大賛成でした。これで、BHK Preamplifierは完全な「カタチ」になる、とまで言ってくれました。」今回もPaul会長は、設計をバスコム・H・キングに任せ、Producerとして、音質部品の選定や、チューニングといったところで、開発に携わっています。
また、DSDAC/DSDAC Jr/ BHK Power amplifier同様、音質のチューン他、多くの開発過程に、インフィニティースピーカーの創設者である Arnie Nudell が、アドバイザーとして係わっています。
BHK Preamplifierは、先に発売されたBHK Poweramplifierとの組み合わせで、聴いて頂きますと、PS Audioが理想とする最高の音質がお楽しみ頂けると自負しております。
・PerfectWave同様、アルミシャーシを採用し、アルミ押し出し材を四隅に配し、シャーシの剛性を
アップ、表示には、有機OLDとアナログボリウムを採用。
・入力段には、真空管(gold-pin 12AU7、無帰還方式を採用したハイブリッドタイプ。真空管は、1本ごとに特性を図り、選定、特性が近いものをペアリングしております。
・出力段には、MOS FET、ハイカレント、低抵抗出力を採用。
・全段フルバランス設計
・BHK Pre amplifier 用に新規開発したカスタムトランス
・3ステップ+入力ゲイン切り換えによるボリウムコントロール
・ワイドバンド再生: 0.1Hz~100kHzまでの再生を実現。
・ヘッドホンアンプを搭載、本体同様 MOS FET フルバランス設計を採用。