

DSDAC Jr. は、2014年に発売されたDSDACの下位モデルとなります。
DSDACは、発売当初よりその高い性能と全てのデジタル信号をDSDへアップコンバートする、という斬新な概念が支持され、市場でも高い人気を博しましたが、PWDMK2 より、30%(北米価格比)以上の価格差もあったこともあり、PWDMK2クラスでの製品化を望む声が多く寄せられていました。
DSDAC Jr. はこうしたご要望へのPS Audioからの回答として、企画、開発された製品です。
PS Audio Paul McGwon会長によれば、Less 30% on price, less 15% on performance」を目標にDSDAC Jr.は開発されました。
無論、28MHz アップサンプリングや6つのFPGAや、高性能ローパスフィルターを中心とした ディスクリート構造を採用した、DSDベースのD/AコンバーターはDSDACJr.へ踏襲されています。
一方で、前述の目標を実現するために、以下のような、様々な試みが実施され、コストダウンか図られています。
・シャーシの高さを約7cmまでに下げ、さらに、アルミ押し出し材の一体成型としています。
( DSDACは、高さ10cm, アルミ押し出し材+ ダイキャスト素材を各コーナーに採用)
・カラースクリーン、タッチパネルから、有機LED表示へ変更
・レベルコントロールは、タッチパネルコントールから、ボリウムノブへ変更
(精度は、50bitで同等)
・Ultra Low Jitter Clock から、Super Low jitter clock へ変更
・トランスは、新規開発大型トロイダルトランス x1へ変更、電源供給回路上にレギュレーターを10箇所となっています。
(DSDACは、2つのトロイダルトランスを入力、出力段に割り当てています。また、電源供給回路上のレギュレーターは、14箇所となっています。)
・I2S端子をx1に変更
・出力段は、ハイスピード、ハイカレントバッファーアンプへ変更し、アナログ出力の音質をDSDACへ近づけています。
(DSDACは、高性能ビデオアンプを採用)
尚、DSDAC Jr.には、Bridge2がプリインストールされています。(着脱は不可)
また、ネットワークブリッジのアップグレードも同時にスタートいたします。
- 100% DSD ベースで設計されたDAコンバーター(PCMダイレクト再生等は出来ませんのでご注意願います。)
- FPGAで設計されたDSDコンバート回路
- PCM 、DSD とも、28MHz(10x DSD rate) へアップアンプリング
- 高性能ローパスフィルターと、ハイスピード、ハイカレントバッファーアンプを搭載
- 新規開発した 大型トロイダルトランスを搭載したほか、デジタル、アナログ回路上に10箇所のレギュレーターを配備し、高い電源供給能力を確保
- 優れた音質を実現するシンプル&ダイレクトパス回路設計を新たに採用
- Crystek社製 スーパー・ロージッター・マスタークロックを採用
- バランス設計
- 全ての入力にasynchronusを採用