俳優やミュージシャンの方をゲストに迎え、不定期で撮りおろしを実施している、音楽、映画と、新しい表現者に迫るマンスリー・マガジン『バァフアウト!』とのコラボレーション企画。今回は、女優の松本穂香をゲストに迎えました。着用アイテムは、「What Color Are You Today?」をコンセプトに、ファッションとミュージックシーンでも注目度の高いスウェーデンで誕生し、カラーリングと北欧らしいデザインにこだわったイヤホン〈Happy Plugs〉。インタヴューでは、音楽にまつわること、出演作品やご自身の近況などを伺っています。
― 今回、松本さんには、〈Happy Plugs〉というスウェーデンで誕生したブランドのイヤホンを実際に着用いただきました。「AIR 1 ANC」は操作が簡単で、外音を遮断して音だけに集中できるノイズキャンセリングにも、逆に周囲の音が聞こえる方が良いシーンでは外音取り込み機能(トランスペアレンシーモード)にもタッチコントロールを3秒間押すと、すぐ変更できて、便利ですよね。
松本 音楽を聴くのは移動や散歩中が多いので、イヤホンを使用するんですけど、〈Happy Plugs〉はシンプルな形で操作も簡単で、ワイヤレスなのが便利で良いなと思いました。この撮影中にノイズキャンセリングを試させていただきましたけど、本当に外の音を遮断できると実感したので、お仕事の前後に使ったらより気持ちの切り替えができて、リフレッシュできそうだなと思います。モードを(トランスペアレンシーモードに)変えれば、音楽がちゃんと聞こえつつ周りの声も聞こえるし、それもすぐにスイッチできるので、外や散歩中に聴く時も危なくないですよね。
― モードだけではなく、音量調整や曲送りや曲戻しも、このタッチコントロールで操作ができるんですよね。
松本 それはまだ試していなかったです! 私の場合はたくさんの機能があるより、音量を上げるとか単純な操作を手軽におこなえる方が嬉しいので良いですね。あと……私、結構イヤホンをなくしてしまうんですよ(笑)。でもこれは持ち運びも便利だし、程よい存在感もあって、ケースのサイズが丁度いいなぁと思って見ていました。
― 〈Happy Plugs〉はスウェーデンの北欧らしいフォルムとカラーリングも特徴で、どんなアウトフィットやデバイスにもマッチするデザインが人気なんですよ。
松本 ケースの丸みが北欧っぽくて可愛いし、シンプルなのが良いですよね。女性も男性も使いやすそう。普段の生活にも合うような派手じゃないものというか、カラーも落ち着いた色合いをよく選ぶので、私はこの深いグリーンが一番好きです。
― ぜひ、普段でも試していただきたいです。散歩でもよく音楽を聴かれるのですか?
松本 そうですね。映画館に新作を観に行く時とか、1時間くらいだったら音楽を聴きながら歩いて行ったりもするんですけど、これがあれば便利に好きな音楽が聴けて、散歩もより気持ち良いだろうなと思います。音楽ってリラックスさせてくれる効果もありますよね。
― 散歩や移動中、最近はどのような音楽を聴いていますか?
松本 最近は冬らしいイべントが目白押しなので、私も気持ちが沸き立っているのか、この時期に合うような感じの曲を聴いていますね。松任谷由実さんの「恋人はサンタクロース」とか、散歩中に聴いてほっこりした気持ちになったりしています(笑)。私は、聴いている曲で「あ、今日元気なんだな」とか、その時の自分の気分が分かるんですけど、年末も近づいてきたので、今は少しワクワク感がある曲が聴きたいのかもしれないですね。
― 音楽繋がりでいうと、今年公開の映画『君が世界のはじまり』のエンディングではブルーハーツの「人にやさしく」をアカペラで歌っていて、アニメーション映画『君は彼方』では劇中でミュージカル調の歌を披露していますね。
松本 歌うことは好きなんですけど、そんなに表に出られるレベルのものではないので、私も事務所側も歌を推した試しはないのになぜかそういう機会が続いていて(笑)。とてもありがたいですが、不思議だなぁという話をよくしています。「人にやさしく」は、演じた女子高生・えんが歌っているという感覚をとにかく大事にしました。『君は彼方』の楽曲は、私自身の声のキーが高くないので大変だなと思っていたんです。でも歌を撮る時に、「お芝居のようにメロディを相手のセリフだと思って、メロディをちゃんと聞いて歌うようにするともっと歌いやすくなるよ」というアドヴァイスをいただいて、かなり気持ちが切り替わりました。
― 声の出演としては『君は彼方』が初主演作になります。主人公の高校生・澪は学校でも適度に手を抜き、本気で努力することが苦手な女の子。でも事故に遭ったことで不思議な世界を体験し、何気ない日々と、想いを伝えることの大切さに気付いていきます。声の出演は、また挑戦したいと願っていたそうですね。
松本 当たり前ですけど女優業は見た目が私ですし、結局自分自身で勝負するしかない部分はあって。でもアニメは役が自分とまるっきり違う人でも、声で思い切り演じられる。そういう意味での楽しさや演じ甲斐を感じました。澪の声を考えていた時に、瀬名快伸監督が2人でのリハーサルを設けてくださって。まず動きながらお芝居をさせてくださり、「アニメの絵には普段の演技のトーンだと浮いてしまう」とおっしゃられて、結構声を変えたんです。でも、「絵に無理やり合わせなくて良いし、俳優さんにしか出せない間の取り方や言い回しが面白いと思っているから、それを表現してほしい」とも言っていただいたので、お芝居より想像力を働かせる部分はありつつも、感覚としては同じように、だけど少し大胆に演じさせてもらいました。
一 来年2月3日にDVD&Blu-rayが発売する『君が世界のはじまり』は、高校生男女6人の青春群像劇。ふくだももこ監督とは映画『おいしい家族』に続いてのタッグで、信頼関係も抜群ですね。
松本 青春時代って私も思い返したら恥ずかしいなと思うことばかりですけど、そういう部分こそが愛おしいと感じる脚本だったので、観てくださる方が恥ずかしくなるぐらいの熱量でやるのがちょうど良いのかなと思ったんです。それをふくださんが撮ると、誰か1人が際立つのではなくて、登場人物全員の心情がしっかりと描かれる。だから痛々しいものにもならずに、どこかしら共感してもらえる作品になったと思います。ふくださんは気付いたら赤ちゃんを産んでいたり(笑)、もういろんな意味ですごいスピードで生きている。私もまたご一緒できるように頑張って追いつかなきゃ、付いていきたいという気持ちは強いですね。
一 そして、2020年は第12回『TAMA映画祭』で最優秀新進女優賞を受賞されました! おめでとうございます。
松本 ありがとうございます。評価してくださり、賞をいただいたことはとても嬉しいです。まだまだだなぁと思って今までやってきて、これからもそうだと思うんですが、「私なんて」と思ってはいけないというか、「もう女優さんなんだな、もっとしっかりしなきゃ」という気持ちになりましたし、これからも気を引き締めてより頑張っていきたいです。
INFORMATION OF HONOKA MATSUMOTO
『君は彼方』
監督・原作・脚本/瀬名快伸
声の出演/松本穂香、瀬戸利樹、土屋アンナ、早見沙織、山寺宏一、大谷育江、木本武宏(TKO)、瀬名快伸、小倉 唯、仙道敦子、竹中直人、夏木マリ
全国公開中
©「君は彼方」製作委員会
【松本穂香 official site】https://www.flamme.co.jp/actress/profile.php?talentid=18
〈Happy Plugs〉「AIR 1 ANC」
アクティブノイズキャンセリング機能を搭載したトゥルーワイヤレスイヤホン。不要なノイズをブロックし静寂の中で音楽を楽しむことを可能にします。外音取り込み機能、曲のコントロール、Siriなど簡単にタッチコントロールで操作ができます(オープン・プライス)。
INFORMATION OF BARFOUT!
創刊28周年を迎えた、音楽、映画と新しい表現者に迫るマンスリー・マガジン『バァフアウト!』。毎月19日発売予定。
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PHOTOGRAPHS BY TETSUO KASHIWADA(KiKi inc.)
STYLING BY LEE YASUKA
HAIR & MAKEUP BY AKEMI KURATA
TEXT ASAMI OKADA(『BARFOUT!』)
シャツワンピース(44,000yen)(税別) / SHIROMA(tel.03-6411-4779)