遥海インタビュー

シンガー 遥海がWestone Audioの

PRO Xシリーズから選んだモデルは?

圧倒的な歌唱力と、聴く人の心に響く豊かな表現力で高い評価を得ているシンガーの遥海さん。2022年1月には映画「科捜研の女 -劇場版-」の主題歌「声」などを含むファーストアルバム「My Heartbeat」をリリース。今最もミュージックシーンで注目を集めているアーティストの一人です。そんな遥海さんにWestone Audioが昨年夏に発売したPRO X シリーズの「Pro X10」「Pro X20」「Pro X30」「Pro X50」を聴き比べてもらいました。遥海さんがいちばん気に入ったのは、どのモデルだったのでしょうか。

私、歌うために日本に来たのかもしれない

 

 ■ 最初に遥海さんのことを聞かせてください。歌は小さい頃から好きだったのですか。

遥海:大好きでした。お母さんは「あなたは生後2ヶ月ぐらいからずっと歌っていた」って言っていて、小さい時からしゃべっているのか歌っているのかわからないみたいな感じだったみたい(笑)。私はフィリピンで生まれたんですけど、3歳からクワイヤに入って、人前で歌ったのが5歳の時。学校の歌の大会にクラスの代表で出て、初めて一人で歌いました。

 ■ 歌は自然にできちゃうんですか。

 遥海:習ったことはないですね。レッスンも受けたことがないです。

 ■ 子どもの頃から歌手になりたかったのですか。

 遥海:ずっと歌手になりたいという夢は持ってました。でも日本に来てそれが狂っちゃいました。

 ■ 日本に来たのは何歳の時ですか。

 遥海:13歳です。その時は日本語ができなかったし、それでも学校には行かなきゃいけなかったし、とにかく目の前にある壁を壊して進まなければいけない状況でした。もちろん音楽はずっとそばにあって、私の支えになっていたんですけど「歌手になる夢」は、いつのまにか忘れてしまって、とにかく目の前のことでいっぱいいっぱいでした。

 ■ では日本で歌手になろうと思ったのはいつですか。

 遥海:高校1、2年ぐらいの時です。初めてのアルバイトをマクドナルドで始めたんですけど、全世界のマクドナルドの店舗で働いているクルー(アルバイト)が参加できる「Voice of McDonald’s」っていう歌のコンテストがあって、マネージャーさんが背中を押してくれたので参加したら、日本大会の最終審査の10人に残ることができました。ディズニーランドのチケットがもらえるから出たんですけど(笑)。でも、その時にカラオケじゃなくて、大勢の知らない人が聴いてくれている喜びみたいなものに触れてしまって、また歌いたいという気持ちになりました。

 ■ じゃあマクドナルドでバイトしていなかったら、そのまま歌わなかったかもしれない?

 遥海:そうですね。たぶん貿易関係の方に行っていました。

 ■ マクドナルドでバイトして良かったですね。

遥海:良かったです、でも、その時はまだ小さかった頃のトキメキを思い出したのと、みんなに聴いてもらいたいなって気持ちになっただけでした。歌のプロになろうと思ったのは、高校を卒業してからです。大学進学も考えたのですが、大学ってもしかしたらいつでもいけるかなって思って。私はそれまで日本語ができなくて苦労したり、いろいろ誰にも話せなかったこともあったのですが、そんな時いつも音楽に救われてきました。ですからギブアンドテイクで、人の支えになりたいと思いました。心に荷物を抱えながら、それでも頑張って毎日生きている人がたくさんいて、もし私の歌がその人たちの支えになれたらいいなと思ったし、ひょっとして日本に来たのも、歌うためなんじゃないかなって思っちゃったんです。

 ■ 音楽に救われたなという思いは強いですか。

 遥海:はい。ずっと音楽に救われてきたと思っています。今でもストレスが溜まると「ワー!」って声を出して歌ったりとかしてます。

 ■ それはカラオケ?

 遥海:家(笑)。シャワーヘッドをマイクにして、シャワー中にやります! 。シャワーなら誰も見てないし、それこそ本当に裸だから、一番素直になれるんです。私の初めての舞台はシャワーだったし、今でもやってます。

 

ファーストアルバム

「My Heartbeat」にはみんなに寄り添う曲を収めました

 

 ■ 2022年の1月26日にリリースされたメジャーからのファーストアルバム「My Heartbeat」について聞かせてください。遥海さんはすで        に歌手として活躍中ですから、満を持して、という感じですね。

 遥海:たしかに活動は活発にしてましたけど、私にとって「メジャーデビュー」がひとつの目標で、それまでの時間が長かったのでいつも葛藤がありました。やっぱり大学に行った方が良かったのかな、みたいな挫折感を持っていた期間もありました。もし25歳までに何もできなかったら音楽を辞めようと期限みたいなものを決めていたので、いま25歳なんですけど、このタイミングで出せて良かったと思います。

 

 

 ■ ではついに「メジャーデビュー」という目標を実現できたということですね。

 遥海:やっとスタート地点に立てたという感覚です。

 

遥海

My Heartbeat

アルバムの配信リンク:https://VA.lnk.to/f0hx4I

CD版:https://harumi.lnk.to/MyHeartbeatAW

遥海 公式ウェブサイト

 

遥海 – Pride (Strings and Piano Reprise) teaser

 

 ■ このアルバムはどんなアルバムですか。

 遥海:ファーストアルバムなので、今まで音楽をやってきたことや、日々の暮らしで経験したことも含めた自分の心をそのまま伝えたいと思いました。それで「My Heartbeat」というタイトルを付けました。

  ■ ご自分のいろんな気持ちが込められているんですね。

 遥海:そうです。歌でみんなに寄り添いたいんです。当たり前な存在だけど、でもなきゃいけない存在というか、私にとって音楽って空気みたいな存在だったので、そういう存在になりたいなと思っています。

Westone Audio、ステージでイヤモニとしても使いたいです

 

 ■ ところで今回はWestone AudioのPRO X シリーズを事前に聴いてきていただきました。その感想を聞きたいのですが、Westone Audio は今回使ってみてどんな印象でしたか。

遥海:めちゃ好きでした。細かい音がよく聴こえるのがいいです。ちゃんと一つ一つの音がしっかり聴こえます。でも、何かをしながら聴いてもいい感じ。それはそれでいい感じにいろんな音がうまくミックスされているなと思いました。

 

Westone Audio PRO X Series

 

■ 装着感はどうですか。耳の上からコードを掛ける感じで、ちょっと変わった付け方ですよね。

 

 遥海:あれ、好きです。私、小さい時からイヤモニをする人にめっちゃ憧れてい   て、ああやって耳に掛けるのがすごい好きだなって思ってました。Westone       Audioはイヤモニみたいにケーブルを頭の裏に回せるので、ステージ上でもいい   と思うし、日頃も何かしながら聴くタイプなので、お掃除をする時とか、何かを   する時でも良さそうです。

 

■ ではライブの本番でもWestone Audioを使うかもしれない?

 遥海:ぜひ使いたいです!

個人的には「Pro X30」が最高です!

 

 ■ 今回遥海さんにはWestone AudioのPRO X シリーズの4モデル「Pro X10」「Pro X20」「Pro X30」「Pro X50」を聴いていただきました。各モデルの感想を聞かせてください。

 遥海:全部良かったんですけど、私は「Pro X30」が一番気に入りました。最高です。

 

 ■「Pro X30」はどの辺が良かったですか?

遥海:自分の声がとってもよく聴こえると思いました。私は声の倍音がすごく欲しくなるタイプなんです。「Pro X30」はちょっとした息づかいだったり、子音の息の感じとかがすごく細く鳴っている感じがすごく好みで、それが「Pro X30」が一番良かったですし、歌とバックのバランスも良かったです。

Pro X30

遥海:「Pro X10」はプレーンというか、すごくシンプルだなと思いました。これは普段気軽に音楽を聴くといい感じって思いました。普通にいいっていう感じ。「Pro X20」は声がすごくよく聴こえていて、オケよりも歌が前にいる感じがします。ですからボーカルをよく聴きたい人にはお勧めだと思います。

Pro X10

Pro X20

 

 ■ 「Pro X50」はどうですか。 

遥海:「Pro X50」も良かったんですよねー。実は「Pro X30」とで迷ったんです。「Pro X50」はオケがすごく良く聞こえるんですよ。むしろ歌がちょっと引っ込むぐらい。たぶん楽器をやっている人はこっちの方が好みなんだろうなと思いました。

Pro X50

 ■ ちなみに自宅や移動中などでなんとなく音楽を聴く時ってあるじゃないですか。

    その時はまた違う聴き方になりますか。

 遥海:それでも私は「Pro X30」がいいです。なんとなく聴く時も、それとミックスとかで1つ1つの音を細かくチェックする時も、私的にはダントツこれでした。

 ■ 最後に今後のことをおうかがいします。ファーストアルバム「My Heartbeat」がスタートだということでしたが、ここをスタート地点として、今後どんな活動やっていきたいですか。

 遥海:みんなの前で言ってしまって、それができなかった時のプレッシャーに追い込まれていたので、あんまり具体的なことは言いたくないんですけど(笑)、初心を忘れない活動をしていきたいなと思います。プロになって、メジャーデビューして、歌が「お仕事」になりました。それがいつのまにか「やらなきゃいけない」になってしまう時があって。やっぱり自分が「楽しい」と感じていないと、聴く人に楽しさやワクワク感って絶対伝わらないと思うんです。ですから、2022年は意味が分かんないぐらい楽しい年にしたいですね。アルバムのリリース記念ツアーの日程も出ているので、ぜひみなさん、遊びに来てください。私も超楽しみすぎて眠れないです!

 ■ ライブ、超楽しみです! 今後の遥海さんの活躍も期待しています。今日はありがとうございました。

Profile 遥海(HARUMI)

日本とフィリピンでの生活で培った様々な音楽的バックグラウンドと、喜怒哀楽の豊かな感情を声にのせ、日本語、英語を使ってハイブリッドに表現するシンガー。3歳よりクワイヤに参加して自然と音楽の道へ。13歳の時に日本語が分からないままフィリピンより日本へ移住。言葉の壁に躓きながら葛藤し、必死で言葉を伝えようとするうちに『言葉を歌で伝える』アーティストへと成長していく。その過程で、世界的オーディション番組の日本版「X Factor Okinawa Japan」にチャレンジして注目を集めると、その後様々なメディアでその歌声はもちろんのこと、「心から歌っている」と表現力の高さを評価される。

 遥海 公式ウェブサイト

https://www.harumiofficial.com