

PAFS(PERFECTION ADAPTIVE FILTER SYSTEM)フィルター
仮想アースの本来の目的であるアースの表面積を拡張させ、基板回路上のインピーダンスを下げるだけでは十分な音質改善までに至らない、との結論からPAFS(PERFECTION ADAPTIVE FILTER SYSTEM)フィルターを開発しました。①アダプティブ型Low Cut(High Pass)フィルターと②High Cut(Low Pass)フィルターを設置。フィルターを通過する帯域を事前に設定することで、その帯域に限定してアースの表面積を拡張させ、アナログ機器、デジタル機器それぞれの音質向上を実現しています。
①アダプティブ型Low-Cutフィルター
数百KHz以上の高周波ノイズ成分のみをアースに接続させるLow-Cutフィルターと、ある電圧以上のノイズ成分のみをアース接続させる Voltageフィルターが組み合わされたアダプティブ型フィルターです。※主にデジタル機器に効果を発揮:(CDプレーヤ–、ネットワークオーディオプレーヤー、USB DAC、PC、ネットワークハブ、ルーター、NAS、その他)
②High-Cutフィルター
PFT-ES1用にオリジナルで新規開発した磁性体を使用し、磁性損失を利用した革新的なフィルターです。数十KHz~数十MHz帯付近までのノイズ成分を減衰させアース接続させるフィルターです。※主にアナログ機器に効果を発揮:(アナログメインアンプ、フォノイコライザー、プリアンプ、ヘッドフォンアンプ、その他)
2種類のPAFSフィルターはアースに高周波帯域のノイズ成分のみを選択的に接続させ、そのノイズ成分はアースでショートされ、結果的にフィルターを通過した帯域に限定して表面積を広げることができ、アナログ機器、デジタル機器において最適な音質を得ることに成功しています。


最大20層に拡張可能なアースマテリアル
本機を開発するにあたり、試作や実験を重ねる上で、接続機器によってアースに使用する材質(アースマテリアル)それぞれに、独自の特性があることが判明しました。フロントパネルのセレクターでアースマテリアルを切り替えて使用できます。
・Copper
PCB銅箔(Copper)6層基板 x2枚、計12層構造。高周波ノイズを多く発生させるデジタル機器に対して表面積を大きく稼ぐことができます。
・Metal
異種金属を積層したMetal金属板 8 層構造。アナログ機器は扱う周波数がデジタル機器に比較して低い為、Metalを推奨しています。
ノイズを最大限抑える場合は、フロントセレクターのEarth設定でMixを選択すると、PCB銅箔6層基板(12層)と異種金属を積層したMetal 金属板(8 層) 全てを使用し、20層構造とすることも可能です。
フロントセレクター
① Position 選択 Direct or Filter
Direct:Filer を経由せず③へダイレクトにアース接続
Filter: Filter を経由し③へアース接続
② Mode 選択 Low Cut or High Cut
※①で「Direct」を選択した場合は無効
Low Cut(High Pass):低域遮断型フィルターでアースラインに重畳する数百キロヘルツ以上の高周波ノイズ成分のみをアース接続
(主に、高周波ノイズの影響のみアースに落としたい場合に有効です。)
High Cut(Low Pass):アースラインに重畳する数百キロヘルツ以上の帯域のノイズ成分を内部のフィルターで減衰させ、それ以外の低い周波数帯域をアース接続
(主に高周波ノイズの影響を抑えつつも他の帯域のアース効果も得たい場合に有効です。)
③ Earth 選択 Mix or Separate
アース接続する素材を選択
Mix: Metal 金属板 8 層 + PCB 基板12 層に同時に接続し、アース表面積が最大
Separate:Metal 金属板 8 層 + PCB 基板12 層のいずれかにアースを接続→④の設定へ
④ Material 選択 Metal or Copper
※③で「Mix」を選択した場合は無効
Metal (金属板):金属板 8 層積層構造
Copper(基板):PCB 基板 12 層積層構造