

新規開発されたポリウレタンフォームキャビネット
- キャビネットには、特殊ポリウレタンを採用。更に進化したtancast 8 ポリウレタンフォームを初めて採用。Tuncast 8は航空宇宙産業用に開発された材質で、優れた「軽さ」「硬さ」で注目されているハイテク素材です。
- RP8/10で世間を驚かせたスケルトンデザインを更に進化させました。質量の分配を更に見直し、キャビネットのデザインに改良を加え、更に、30%の以上の軽量化を実現させています。


RB3000 トーンアームを搭載
欧州で高い評価をされているRegaのアームテクノロジーを一層進化させました。ハイエンドモデルNaiadで開発したエッセンスを、近年開発したトーンアームテクノロジーに反映させ、Regaのハイエンドアームが完成しました。この3年間 Regaはアームの開発にあたり、ベアリングとそのハウジングの精度を向上させてきました、その結果、ベアリングの真円性と平衡性は、ミクロン単位までのレベルにまで達することができました。また、ハウジング技術の向上で、0.001mmの精度の中で、ベアリングは動作しています。また、これを支える正確なアッセンブルと高い硬度を誇るアルミとステンレスを巧みに組み合わせることで、剛性と柔軟性に優れたアームの開発に成功しました。さらに、RB3000は、Naidaに搭載されている接合部が少ない形状を採用しており、塗装も止めることにより、軽量化を一層徹底させました。ターミナルの接続性も改善されており、接点でのロスが最小になるような設計となっています。


一体成型を実現したハブベアリング
CNCエンジニアリングの向上により、サブプラッターを回すハブベアリングの一体成型を実現しました。アルミ合金製のベアリングのハウジング加工と合わせることで、剛性と制振性に優れているだけでなく、平衡性を保つことができるので、サブプラッターが、モーター側に傾くことなく垂直性を保ちながら、滑な回転を実現しています。


デュアルブレイシング・テクノロジー
‘スケレタル・デザイン’に加えて、異種合金でつくられた2枚のプレートを天面と底面に加えたデュアルブレイシング・テクノロジーにより、音質を向上させる上で剛性が一番求められるアームベースとプラッターの軸上、その2点を結ぶエリアに剛性のアップと優れたバランス配分を実現しています。さらに、プレートの形状を見直したことで、更に軽く精度のよいベアリングの採用が可能となり、不要なエネルギーの発生を抑えることに成功しました。天面にはセラミックで成形されたプレートをPlanar 10用に開発し、底面に独自配合でつくられたフェノール材のプレートを合わせています。軽くて、剛性の高い異種合金素材の組み合わせは、単一素材ならでは、「鳴り」を避け、不要な共振と音のエネルギー感の損失を防ぎます。Planar 10では、底面のフェノール材が3mmと厚さが増したことにより剛性もアップに貢献しています。


セラミックプラッター
RP10で高い評価をされたセラミックプラッターを再度新規開発。原材料であるセラミックパウダーから、見直し、ダイアモンドカットを一層向上させたことにより、優れた水面性と歪みのないホイール加工を実現しました。


カスタムモーター/ ベルト
モーターには、2相24v ACシンクロナス低電圧モーターの性能をさらに引き出すため、Roy Gandyのプライベートプロジェクト Naiadシリーズで開発されたテクノロジーを初めてPlanarシリーズに採用、モーターへの電圧供給と振動対策を一層強化し、音質に大きく影響する回転制御がより高くなっています。ベルトも、今回、新規で開発されています。従来のBelt-Upgradedの上をいく最高クラスのベルトの開発のため、原材料から見直しをかけました。ゴムを原料とした別注品の科学系素材を使い、さらに切れにくく、滑らかで、たるみにくい形状を開発。トルクに優れ、ワウ・フラッターの改善にも大きな効果のあるこのベルトこそ、’Perfect’と呼ぶにふさわしいターンテーブル用ベルトです。


大型電源ユニット
電源ユニットも見直しがかけられており、新DSPの採用により、クオーツクロックの精度が一層向上し、正確な電源供給を実現しています、DSPは、「ほぼ完全な」波形を生成し、Planar10本体に供給することが出来るようになりました。これにより、回転ムラは勿論のこと、鳴りを抑えることができ、不要な振動が、プラッターやキャビネットに伝わらないようにしています。トロイダルトランスを採用、33回転、45回転個別に回路設計されています。出荷前に1台ごとに、調整して出荷されているので、開梱後、ユーザーが調整する必要はありません。


Apheta 3 ( MCカートリッジ)
- ファインライン加工が一層進化
Apheta 2開発後、3年に渡り、Regaは、針先のファイライン加工に着目し、研究開発をしてきました。90度角に加工することにより、針先が、不要に揺るぐことなく、レコード盤の溝をより正確にトレースします。この手法は、上位モデルであるAphelion ( 550,000円 税別)にも採用されており、その優れた加工を下位モデルでも実現しました。
- ネオジウムマグネットを採用
出力特性に優れたネオジウムマグネットを採用、MCカートリッジの概念を覆す力強い音質を実現しています。
- 本体を軽量、ダウンサイジング化
手巻きでコイルを、独自の方法で巻くことにより、本体がオリジナル’ Apheta’ の半分のサイズとなっています。本体をダウンサイズ化することにより、トラッキング性能を向上させました。オーディオ特性に優れたワイヤーも自社で開発、ネオジウムマグネットとの採用と相まって、極めてクリアーな高域と締まった低域の再生の実現をしています。
- 本体デザインと生産工程の大幅改善
本体はアルミで一体成型されており、CADでデザインされたクリアーカバーで、コイル、ワイヤーを保護しています。高解像度カメラを生産工程に導入し、コイルの巻き等に不必要な緩みがないよう生産管理体制を実施しています。Apheta 3は、ゴムを使ったスティールサスペンションを敢えて使っていません。これは、ゴムの経年変化により、音質が変化してしまうことを避けたかったためです。Apheta 3は、マグネシウムと軽量化と手巻きのワイヤーにより、軽量化とダンピング特性を向上させ、経年変化の少ない特性を実現しています。